環境ENVIRONMENT

サステナビリティトップ

基本的な考え方

地球環境の保全は生命の存続にかかわる最重要課題であり、私たちのビジネスも地球環境の恩恵を受けて成り立っています。こうした考えのもと、持続可能な地球環境の実現に貢献することを重大な責任の一つととらえています。なかでも「脱炭素社会」と「循環型社会」の実現に向けた貢献を重点的に取り組む課題と位置付けて取り組んでいます。

環境方針

脱炭素社会

CO2排出量削減による温暖化対策は、持続可能な地球環境の実現のために欠かせない取り組みです。排出量削減目標を設定し、省エネルギー活動と再生可能エネルギー導入の両面から全社を挙げて取り組むことで目標達成を推進していきます。

中期目標

2028年度までに主な温室効果ガスであるエネルギー起源CO2排出量(スコープ1、2※1)を2019年度比で23%以上削減することを目標に掲げています。さらに、2050年度までにカーボンニュートラル達成を目指しています。2028年度までの目標は2022年5月にSBT※2認定を受けています。

SBTロゴ

※1GHGプロトコルに基づく排出量の算出範囲
Scope 1:事業者自らによる直接排出
Scope 2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope 3:サプライチェーンに関わるScope 1、2以外の間接排出
※2SBT:科学と整合した目標設定の略。パリ協定の水準に整合する温室効果ガス排出量削減目標のことで、SBTi(Science Based Targets initiative)によって目標を設定する企業の認定が行われている。

2028年度目標 23%以上削減 から 2050年度目標 カーボンニュートラル (注) 2019年度比

実績 エネルギー起源CO2排出量(scope1、2)

2019年度 143千tCO2(基準年度)
2020年度 126千tCO2(2019年度比 12%削減)
2021年度 125千tCO2(2019年度比 13%削減)
2022年度 126千tCO2(2019年度比 12%削減)
集計対象:㈱ロッテおよびグループ会社
     グループ会社の変更に伴い、過去情報を見直しています

再生可能エネルギーの導入

当社の本社ビル(新宿区)では、2019年4月より水力発電由来の電力であるアクアプレミアムに切り替えました。アクアプレミアムは東京電力グループの提供する電力メニューで、再生可能エネルギーである水力を使用しており、発電の際にCO2を排出しません。また、国内の工場でも順次導入を進めているほか、ポーランドのロッテウェデルでは2020年2月より再生可能エネルギーである風力発電由来の電力に切り替えました。今後も、再生可能エネルギーの導入によって温室効果ガスの排出を抑制し、地球温暖化の防止に貢献していきます。

循環型社会:FLW(食品ロスおよび食品廃棄物)の削減

食品企業の責任として、本業である菓子・アイス事業においてFLWを2028年までに2019年度比で半減させるという目標を掲げました。目標達成に向けて、バリューチェーンの各部門で取り組みを実施するとともに、フードバンクなどを活用した食品の有効利用を推進していきます。
また、この目標の達成のために、3R(Reduce:リデュース、Reuse:リユース、Recycle:リサイクル)を実践して、事業活動で発生するFLWの削減に取り組んでいます。

中期目標

2028年度までに本業である菓子・アイス事業においてFLW(食品ロスおよび食品廃棄物)発生量対販売量原単位を2019年度比で50%以上削減することを目標に掲げています。

2028年目標 50%以上削減 2019年度比 原単位

実績 FLW発生量

2019年度 4.1千t(原単位0.015 基準年度)
2020年度 3.8千t(原単位0.014 2019年度比 7%削減)
2021年度 3.6千t(原単位0.013 2019年度比 13%削減)
2022年度 3.3千t(原単位0.012 2019年度比 20%削減)
集計対象:㈱ロッテおよび主なグループ会社
     グループ会社の変更に伴い、過去情報を見直しています
算定方法:
FLW発生量=自社工場での食品および不可食部分の廃棄量 +出荷前および返品された製品の廃棄量
原単位=FLW発生量/(販売量+FLW発生量)
WRI Food Loss & Waste Protocolを参考に測定しています。
送り先のうち、動物の飼料および生物由来物質/生化学処理は他の送り先に比べ相対的に価値が高いため、目標の対象とするFLWには含めていません。

Reduce:リデュース

FLWを削減するためには、FLWの発生を発生させないことが最も重要です。そのために、当社ではAIを活用した需給予測の実現に向けた検証をスタートさせました。夏季のアイス販売予測の誤差率を低減することに成功したため、今後は適応範囲を拡大していきます。需要と供給のズレを最小化することで、過剰在庫や返品によって生じるFLWの削減を推進しています。その他にも、賞味期限の延長や年月表示化、生産工程でのロス削減などにも取り組んでいます。

Reuse:リユース

食べ物に困っている人や福祉施設などに食品を無償で提供する取り組みをフードバンクといいます。私たちはこの活動に賛同し、2022年度からは取り組みの幅を広げるためにMOWLSと連携して、全国へ自社製品を寄贈しています。この連携により、大型の寄贈受入が可能な複数拠点への配送・寄贈が可能になり、2023年度は当社における未出荷品の廃棄を削減できる見通しです。この取り組みは「おいしい」「たのしい」という食の喜びを伝える一助となるだけでなく、食の有効活用にもつながる有意義な取り組みと考え、今後もフードバンク活動への協力を継続していきます。

MOWLS:全国食支援活動協力会が50の中間支援団体と連携し取り組むプロジェクト。食支援を行う団体や自治体が食品寄贈が受けやすいよう、冷凍・冷蔵設備を含む保管スペースをもつ拠点の整備を全国で進めています。

全国食支援

Recycle:リサイクル

発生した廃棄物については、できるだけ価値の高い有効利用を行っています。廃棄物の飼料化は、価値の高い利用方法ですが、過剰在庫や返品された製品の飼料化には容器包装が課題となり、飼料化がなかなか進みませんでした。2021年度から包装されたまま受け入れ可能な設備を持つ施設と協力して、飼料化を推進しています。

廃棄物の削減とリサイクル

有限な資源を無駄なく使い、廃棄物の発生を抑制することはもちろんですが、発生した廃棄物については徹底的に有効利用し尽くすことが重要と考えています。そこで、各工場の生産工程から排出される廃棄物を99%以上再資源化することを目標に掲げ、取り組んでいきます。

中期目標

2023年度までに国内工場で生産工程から排出される廃棄物を99%以上再資源化すること、さらに2028年度までに国内外すべての工場でも実現することを目標に掲げています。

2023年目標 99%以上(国内) 2028年目標 99%以上(国内+海外)

実績 生産工程から排出された廃棄物の発生量およびリサイクル率

2020年度 12.5千t(リサイクル率96.5%)
2021年度 11.9千t(リサイクル率96.8%)
2022年度 14.3千t(リサイクル率96.5%)
集計対象:㈱ロッテおよび主な国内グループ会社

プラスチック容器包装に対する考え方

近年、プラスチックについては、気候変動およびプラスチックごみによる海洋汚染などについて世界規模で議論されています。国内でも、2022年4月1日にプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が施行されました。当社でも、ロッテプラスチック基本方針を策定していましたが、取り組みを加速させる目標を掲げています。プラスチックの排出抑制や再資源化、資源循環に貢献できる新技術の開発に、取引先と協力して取り組みます。

ロッテ プラスチック基本方針
・石油由来プラスチックの使用量削減に努めます。
・リサイクル原料の使用を推進し、プラスチックの資源循環に貢献します。
・リサイクルしやすいプラスチック包材(モノマテリアル)の使用を推進し、プラスチックの資源循環に貢献します。

㈱ロッテ 排出の抑制と再資源化等に関する目標
プラスチック基本方針に沿って排出抑制に取り組む。
●工場
2025年までにプラスチック使用製品産業廃棄物等の再資源化に関する課題を整理し、再資源化を推進する目標を検討する。
●オフィス
今まで燃えるゴミと一緒に処理してきたプラスチック使用製品産業廃棄物等を、分別ルールを変更してプラスチックごみとして分別・排出する。再資源化可能なものは再資源化を行い、再資源化が困難なものは熱回収に切り替える。

スマイルエコ

当社では環境方針に基づき、様々な環境配慮の取り組みを進めています。
「スマイルエコ」とは、製品を通じて人々を笑顔にしたいという当社の思いを込めた、容器包装等における環境配慮への様々な取り組みに関する総称です。

スマイルエコマーク

2022年より容器包装の環境配慮設計に関する独自の環境配慮基準を制定し、基準をクリアした製品に「スマイルエコマーク」を順次表示しています。

スマイルエコマークのデザインについて

地球環境への配慮を葉のモチーフで表現し、自社製品で人々を笑顔にしたいという思いを込めて、「スマイルエコ」のコピーとマークが生まれました。

スマイルエコマーク
スマイルエコマークの種類と表示基準
分類 基準 マーク(例)
環境配慮紙でエコ 森林認証紙の使用 スマイルエコマーク 環境配慮紙 森林認証紙
再生紙の使用 スマイルエコマーク 環境配慮紙 再生紙
代替素材でエコ バイオプラスチック、リサイクルプラスチックの使用
(重量比10%以上)
スマイルエコマーク 代替素材
プラ削減でエコ プラスチック使用量削減(基準製品比10%以上)
基準製品とは、2019年発売製品(同様形態製品)。
2020年以降に発売された製品形態は、その発売時の製品。
スマイルエコマーク プラ削減
スマイルエコマーク該当製品一覧pdf

スマイルエコチャレンジ

容器包装等における持続可能な社会の実現に挑む様々なチャレンジを「スマイルエコチャレンジ」と名付けて実施しています。

スマイルエコチャレンジマーク
スマイルエコチャレンジ一覧
紙製容器包装の回収チャレンジ

トキワ松学園中学校高等学校(所在地:東京都目黒区)生徒会と協力し、紙製容器包装のリサイクル活動を推進しています。同校内にリサイクル回収箱を設置し、2023年9月より回収を開始しました。 詳細はこちらpdf

紙製容器包装
ガムボトルの回収チャレンジ

喫食後に不要となったガムボトル容器を回収し、ボールペンにリサイクルする実証実験を2023年9月より行っています。回収された容器は、リサイクルペレットに成形された後、ボールペンに生まれ変わります。 詳細はこちらpdf

ガムボトル回収BOX

サステナビリティ