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ロッテ「パイの実」の新CM「パイパイショコラパイ」篇にご出演された吉沢 亮さん。今年は俳優デビュー10周年を迎え、高い演技力と完璧すぎる顔立ちでますます多くのファンを魅了し続けています。NHK連続テレビ小説『なつぞら』での好演で、さらに知名度は上昇中。今、俳優として最も注目されている吉沢さんに、お話を伺いました。

悔しかった経験が“役者の欲”を目覚めさせた

——今年、吉沢亮さんはデビュー10周年を迎えられました。今の心境を伺えますか。

もう10年も経ったのか、という感じです。あっという間で、そんなにこの仕事を続けてきたのかと驚いています。

「パイの実」新CM撮影中の吉沢さん

——時が経つのが早いと感じられるくらい、この10年が充実していたということですか?

逆ですね。充実の10年を過ごせたなというより、たいしたことしないままに10年経ったな、という。10年分も本当に成長できているのか、という疑問のほうが大きいです(笑)。

——とはいえ、俳優としてのキャリアをスタートさせたのは10代半ばでした。仕事に対する気持ちに変化があったのでは?

そうですね。この10年で、俳優という仕事とちゃんと向き合えるようになったと思います。始めた当初はバイト感覚でしたが、21歳の頃かな、もっと責任を持ってやらなければ、と目覚めました。

——なぜ21歳?

周りの友人たちが就職活動を通じて、社会を意識し始めているのを知って、そういえば、僕はもう社会のなかで仕事をしているんだな、と実感したんです。それまでは、芝居を仕事としてやっている感覚はなかったので。

新CMでは「アンニュイショコラ吉沢」と「ハッピーパイ吉沢」の一人二役を演じた

——お芝居は趣味に近かった?

「芝居が好き」という気持ちはありましたが、いつ辞めてもいいと思っていました。でも、友達が就職先を探すのを見て、僕はこの仕事を辞めたらどうするんだろう、生活していけないんじゃないかと感じました。そうして初めて、僕は俳優を自分の仕事として、頑張っていかなくてはいけないなと気づきました。仕事である限りは、好きな役だけやっているわけにはいかないし、求められるものに応えないといけない。ちゃんと“役者”にならなくちゃ、と思うようになりました。

——これまで多くの役柄を演じてきたと思いますが、転機となった作品はありますか?

いくつかあるのですが、初主演作品『ぶっせん』は、ターニングポイントになったと思います。19歳のときの作品で、まだ芝居を仕事としてやっている自覚は強く持っていなかったと思いますが、主演ということもあり、初めて責任の重さを感じました。連続ドラマと舞台と両方で主演をやらせていただいたのですが、現場をまとめることもできず、舞台のほうはお客さんが少なくて、すごく悔しかった。けれどこの経験があったからこそ、役者としての欲も生まれた気がします。

——キャストを知ってから「あの役、吉沢さんだったんだ」と驚くことが多々あります。演じる振り幅が大きく、役柄によって雰囲気がまったく違うので、“イケメン吉沢亮”と結びつきません(笑)。

ありがとうございます。役者なので、自分が演じる役柄はどういう人間なのか、そこに近づくにはどうすればいいかを考えるようにはしています。

——演技に対してそういう意識が芽生えたのも、21歳過ぎてからですか?

そうかもしれないですね。10代の頃は、どう役柄に近づけるか、ということよりも、演技が下手に見えないかということを心配していた気がします。これまで、色々な役柄を演じるチャンスに恵まれてきたので、そのなかで少しずつ引き出しになるものが蓄えられ、生かすことができたのだと思います。もちろん、まだまだなのですが。

アンニュイショコラ吉沢の後から陽気な振り付けで現れるハッピーパイ吉沢。シュールな光景もCMのお楽しみ

後編につづく

吉沢 亮さんが出演するCM パイの実「パイパイショコラパイ篇」(15秒)はこちら

吉沢亮(よしざわ・りょう)
吉沢亮(よしざわ・りょう)
1994年生まれ。東京都出身。2009年に「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」でRight-on賞を受賞。11年に『仮面ライダーフォーゼ』に出演し注目を集め、13年『ぶっせん』(TBS)のドラマ、舞台で初主演を務める。その後、様々な映画や舞台、テレビドラマに出演し活躍の場を広げ、18年、映画『リバーズ・エッジ』で「第40回ヨコハマ映画祭」の最優秀新人賞、「第42回日本アカデミー賞」の新人俳優賞を受賞。作品は「第68回ベルリン国際映画祭」のパノラマ部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞した。今年4月には話題作『キングダム』が公開され、ドラマではNHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演、6月には俳優生活10周年を記念したインタビュー集『Interview』(ワニブックス)と写真集『Departure』(アミューズ)が発売された。秋には声優に初挑戦したアニメーション映画『空の青さを知る人よ』が公開される。来年は出演映画『一度死んでみた(仮)』と『さくら』が公開予定。21年放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では主人公の渋沢栄一を演じる。
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