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「パイの実」新CMでは “イケメンボイス”でも視聴者を魅了

ロッテ「パイの実」の新CM「パイパイショコラパイ」篇にご出演された吉沢 亮さん。今年は俳優デビュー10周年を迎え、高い演技力と完璧すぎる顔立ちでますます多くのファンを魅了し続けています。NHK連続テレビ小説『なつぞら』での好演で、さらに知名度は上昇中。今、俳優として最も注目されている吉沢さんに、お話を伺いました。

等身大の“普通”の男を演じ続けていきたい

——今後、挑戦したい作品はありますか?

これまで機会がなかった、刑事ものや医療ものといった特定の職業を描いた作品に挑戦してみたいですね。

——では、演じてみたい役柄は?

それは特にないです。面白そうな話だったらやりたいな、と。役柄の魅力も大事ですけど、脚本が面白いかどうかも大切だと思うので。でも、どの年齢になっても“普通”の役柄はやりたいです。“普通”と言っても、20歳の等身大の男と25歳の等身大の男は考え方も価値観も違うと思うので、その年代ごとに“普通”の役柄はずっと追い続けていきたいと思います。その年齢でしかできない人間をちゃんと演じたいという気持ちが強くあります。

——10月11日公開のアニメーション映画『空の青さを知る人よ』では、声優として参加されています。声優は初挑戦と伺いましたが、いかがでしたか?

めちゃくちゃ難しかったですね。ふだんの芝居の5倍くらいのテンションで声を当てなければ伝わらないというのが正直な感想です。今回、声だけで表現してみて、これまで自分がいかに声のテンションを意識せずに芝居をしてきたかに気づきました。役者としての芝居は、表情や姿勢、身体の動きなど、多くを使って表現しているのだな、と改めて思いました。

——この10年で、ドラマ、映画、舞台、そして今回の声優と、挑戦するジャンルも広がっていますね。

そうですね。一番好きなのは映画の仕事なのですが、まったく異なるジャンルでお芝居をさせていただくのは視点も変わり、とても勉強になります。

——映画が好きなのはなぜですか?

時間の流れがちょうどいいからです。映画は例えば、1カ月かけて約2時間の映画を撮りますが、ドラマの場合は、3カ月間で10時間分のストーリーを撮る必要があります。ドラマは、台本を読み、台詞(せりふ)を覚えたらすぐにそのシーンの撮影に入り、終わったら、また次のシーンというように進められます。時間に追われているので、そのなかで演じるのは、相当プレッシャーを感じます。一方、映画だともう少し時間的余裕があるので、じっくり役と向き合うことができるんです。また、舞台は、同じ芝居を何カ月も繰り返すので、変化が欲しくなる(笑)。僕には映画の現場が一番居心地いいような気がします。

役者だけでなく、人としても成長していきたい

——「パイの実」「ガーナ濃密チョコレートアイス」といったロッテのCMやウェブ動画に出演されています。ガーナアイスのウェブ動画では吉沢さんが見せる、恋人に甘える“あざとい”演技にドキッとする女性が多いと思うのですが、映画やドラマで役柄を演じるのとは違いますよね。演じる難しさはありましたか?

いえ、やりやすかったです。ガーナアイスは、“キュンキュン”させるのが目的だと分かっていたので、振り切れました。CMやウェブ動画の場合は役作りをして臨むわけではなく、設定がきちんと決まっているので、対応しやすい。逆にドラマなどの物語上で、ああいう表情をしなくちゃいけないときのほうが恥ずかしいですね。

——役作りについて教えてください。例えば、役柄をじっくり作り込んでいくタイプと、現場優先で、その都度作っていくタイプ、どちらでしょうか?

実は最近、変わってきました。少し前までは、台詞のニュアンスから動きまでガチガチに決めて臨むタイプでしたが、今はわりと現場の雰囲気や成り行きに任せることが多くなりました。台詞だけ入れておき、あとは相手との掛け合いのなかで決めていきます。現場って毎日、雰囲気が変わるんですよ。自分のなかではこの台詞はこう伝えようと思っていても、相手が予想外に攻めてくる場合もあって、準備していた芝居では役に立たないことも多々あります。相手がそう来るんだったら、こっちはこう行かなきゃな、という(笑)。現場のほうが、相手を巻き込むパワーは強いので、その都度、対応できる臨機応変な芝居が必要なのだと思います。今はむしろ、現場に立ったときの芝居を楽しみにしているところがあります。

新CMの最後には2人の吉沢さんが息の合ったダンスも披露

——お話を伺っていると、この10年、成長されているじゃないですか(笑)。自分への評価が厳しすぎるのではないですか?

まだまだです。25歳なのに、これでいいのか、って。役者として、というより、人として成長してないとな~、と思ってるからじゃないですかね。

——人として? どんなところがですか?

世の中のことを知らなさすぎて。25歳なんだから一人でやれることを増やさなくちゃ、とも思うのですが……。とにかく面倒くさがり屋なんです。それは一生直らない気がしますが(笑)、もう少し、ニュースを見るとか、世の中のことに敏感に生きていかないと、と思います。

——お休みの日はどう過ごされるのですか?

家でぼ~っとしています。漫画を読んだり携帯アプリをしたり。昔からインドア派ではありましたが、さらにその傾向が強くなってきました。面倒くさがりが進行しているような気がします(笑)。寝る前には、明日は何かしようと思うのですが、結局、なんもしない。友達ともご飯に行く以外の遊びを知らない。だいたい趣味がゼロなんですよ。

——え、ゼロ?

見つけたいなと心の中では思っているんですが、まったく行動に移せない。そういうところがこの10年変わっていないところだな、と。ダメですね、これから頑張ります(笑)。

——最後に、最近うれしかった出来事を教えてください。

映画『キングダム』がヒットしたことです。キャスト、スタッフ全員が魂を込めて作った作品でしたから。当たらなかったらどうしようという不安もちょっとあったので、ホッとしたし、とてもうれしかったです。

吉沢 亮さんが出演するCM パイの実「パイパイショコラパイ篇」(15秒)はこちら

吉沢亮(よしざわ・りょう)
吉沢亮(よしざわ・りょう)
1994年生まれ。東京都出身。2009年に「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」でRight-on賞を受賞。11年に『仮面ライダーフォーゼ』に出演し注目を集め、13年『ぶっせん』(TBS)のドラマ、舞台で初主演を務める。その後、様々な映画や舞台、テレビドラマに出演し活躍の場を広げ、18年、映画『リバーズ・エッジ』で「第40回ヨコハマ映画祭」の最優秀新人賞、「第42回日本アカデミー賞」の新人俳優賞を受賞。作品は「第68回ベルリン国際映画祭」のパノラマ部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞した。今年4月には話題作『キングダム』が公開され、ドラマではNHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演、6月には俳優生活10周年を記念したインタビュー集『Interview』(ワニブックス)と写真集『Departure』(アミューズ)が発売された。秋には声優に初挑戦したアニメーション映画『空の青さを知る人よ』が公開される。来年は出演映画『一度死んでみた(仮)』と『さくら』が公開予定。21年放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では主人公の渋沢栄一を演じる。
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