糖質ゼロと糖類ゼロの違いとは?気になる食品表示の違いを徹底解説!

近年スーパーやコンビニエンスストアなどで「糖質ゼロ」をうたう食べ物や飲み物をよく見かけるようになりましたよね。

しかし、「カロリーが低い」「ダイエットに良い」という漠然としたイメージを持ってはいても、実は糖質ゼロがどのようなものかご存じないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

糖質ゼロは食品表示基準に定められた食品表示の一つです。

この記事ではそもそも糖質とは何なのかということから、糖質ゼロの定義、他の食品表示との違いまで詳しくご説明します。

1.そもそも「糖質」とは?

「糖質ゼロ」という概念を理解するためには、そもそも「糖質」が何なのかを理解する必要があります。

一言でいえば、糖質とは体のエネルギー源となる「炭水化物」の一部です。

糖質と食物繊維から構成される炭水化物は、たんぱく質や脂質とともに「エネルギー産生栄養素」と呼ばれている人間にとって重要な栄養素です。

[メモ]
食物繊維の定義は国や組織によって異なりますが、厚生労働省の「食事摂取基準」においては消化しやすい炭水化物を糖質、それ以外の消化が困難な炭水化物を食物繊維としています。また「食事摂取基準」では、炭水化物のうちエネルギーとなるのはほとんどが糖質であり、食物繊維由来のエネルギーは僅かであることも示されています。
「糖類という言葉もよく聞くけど、糖質とは違うものかな?」

このように気になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

実は、糖類は糖質の一部に当たるのです。

糖質は、単糖類・二糖類に分けられる糖類、でんぷんなどの多糖類、糖アルコールなどに分類されます。

代表的な糖類としては単糖類に該当するブドウ糖や果糖、二糖類に該当するショ糖や麦芽糖などが挙げられます。

また、糖類のほかにも糖質には多糖類や糖アルコールなどがあります。

糖質にもさまざまな種類があるのですね。

2.「糖質ゼロ」の定義

「糖質」は、分解・吸収されて体のエネルギーになります。

では、糖質ゼロとはどういうものなのでしょうか。

「『糖質ゼロ』と『糖類ゼロ』は何が違うんだろう?」

このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、「糖質ゼロ」には「糖質が全く入っていない」というわけではありません

「糖質ゼロ」など、栄養成分の含有量が少ないことや多いことを示すための表示については、消費者庁の食品表示基準で定義が定められています。

「糖質ゼロ」をうたうことができるのは100g当たり(清涼飲料水などの場合は100ml当たり)0.5g未満の糖質を含む食品です。

3.糖質ゼロと他の食品表示との違い

糖質ゼロのほかにも「糖類ゼロ」や「糖質控えめ」など、似たような文言を見かけることがありますよね。

「『糖質ゼロ』と『糖類ゼロ』は何が違うんだろう?」

と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、糖質ゼロと他の食品表示の違いについてご説明しましょう。

3-1.糖質オフの定義

「糖質オフ」の表示については、実は明確な基準はありません

そのため、販売者が責任を持って科学的根拠に基づいた表示を行うことが求められています。

ただし、含まれている炭水化物の内訳として糖質と食物繊維の表示が必要です。

心配な方は購入前に商品の栄養成分表示を見て、どのくらいの糖質が含まれているのかを確認しておくと良いでしょう。

3-2.糖類ゼロの定義

栄養成分表示における「糖類」とは単糖類または二糖類のことをいい、糖アルコールは含みません。

食品100g当たり(飲料については100ml当たり)に含まれるこれらの糖類が0.5g未満であれば、「糖類ゼロ」をうたうことができます。

「糖質ゼロ」と同様に、「糖類ゼロ」も「糖類がまったく含まれていない」というわけではないのですね。

食品によっては、糖類を使わない代わりに甘味料として糖アルコールが使われていることがあります。

糖アルコールは体内に吸収されにくいため、低カロリー甘味料として利用されている糖質です。

「甘いものが食べたいけれどカロリーが気になる……」

ダイエットをしているときなどに糖アルコールを使った食品は便利ですが、大量に摂るとお腹が緩くなってしまう場合もあるため気を付けましょう。

3-3.糖類オフの定義

「糖類オフ」は、比較対象品と比べて「糖類が低減されている」ことを示す表示です。

具体的には、糖類が食品100g当たり5g(飲料の場合は100ml当たり2.5g)以上低減されていて、かつ低減された量の割合が25%以上であることと定められています。

「糖類○%(g)減」「糖類カット」など、他に低減されていることを示す表示も同様です。

ちなみに、「控えめ」「ライト」「ダイエット」「低」など含まれている糖類の量が低いことを示す表示もありますが、こちらは定義がやや異なります。

含まれている糖類の量が食品100g当たり5g(飲料の場合は100ml当たり2.5g)未満であれば、これらの表示をすることが可能です。

「糖類オフ」や「糖類カット」という表示と、「糖類控えめ」や「ダイエット」などの表示は、似ているようで実は違うのですね。

3-4.カロリーゼロの定義

栄養成分表示においてカロリーは、「熱量」や「エネルギー」として記載されています。

「カロリーゼロ」をうたうことができるのは、食品100g当たり(飲料の場合は100ml当たり)のカロリーが5kcal未満の場合のみです。

「ノンカロリー」など「カロリーを含まない」ことを示す他の表示も同様になります。

商品によっては少量のカロリーが含まれていることもあるのですね。

3-5.カロリーオフの定義

「カロリーオフ」は、比較対象品よりも「カロリーが低減されている」ことを示すものです。

食品100g当たりのカロリーが40kcal(飲料の場合は100ml当たり20kcal)以上低減されていて、かつ低減されたカロリーの割合が25%以上である場合に「カロリーオフ」と表示することができます。

「カロリー○%(g)減」「カロリーカット」などの表示も同様です。

「カロリー控えめ」「ライト」「ダイエット」など「カロリーが低い」ことを示す表示については、食品100g当たりのカロリーが40kcal(飲料の場合は100ml当たり20kcal)未満であることが基準となっています。

4.まとめ

「糖質ゼロ」や「糖類ゼロ」といった表示にはそれぞれ公的機関で決められた基準があります。

その基準を満たす商品であればこれらの表示を記載することができ、商品によっては糖質や糖類が一切含まれていないわけではありません

また、「オフ」や「カット」といった「低減されている」ことを示す表示と、「控えめ」や「ライト」など「低い」ことを示す表示も、それぞれ基準は異なります。

「カロリー」に関しても同様で、「カロリーゼロ」とうたわれた商品にカロリーが全く入っていないわけではないのです。

栄養成分表示を正しく理解して、日々の食品選びに活かしてくださいね