彼の所属する研究室は、チョコレートの新製品開発や、ガーナミルク・コアラのマーチ・パイの実といった定番商品の改良などを行う部署。それ以外にも、原料の選定や品質確認、日本各地で行うチョコレート教室の実施など、チョコレートに関連するあらゆる仕事を行っている。研究室のメンバーは若手も多く、上司にも相談しやすい雰囲気。常にメンバーと連携を図りながら、仕事を進めている。その中で彼は、ガーナミルクやクランキーなどの板チョコレートを主に担当している。商品開発部と打ち合わせたコンセプトを基に試作を繰り返し、味や食感をチェックする官能評価や消費者調査を経て、商品を仕上げていく。そして、最終的に開発した商品が工場できちんと生産できるかまで確認する。また、国内だけでなく毎年のように海外の原料産地に赴くこともある。このように、彼は幅広いフィールドで活躍している。入社当初からチョコレート一筋で研究を続けてきた彼は、「チョコレートのプロフェッショナルとして、とことんチョコレートの魅力を伝えていきたい」という。その機会のひとつが、チョコレート教室である。バレンタインの手作りチョコやガーナフォンデュなどが親子で体験できるこの教室は、いつも笑顔で溢れている。「参加された方たちには、チョコレートの魅力を楽しみながら学んで頂いています。『思い出に残る教室で、ロッテのファンになった』といってくださる方もいます。」お客様の喜ぶ姿を目の当たりにして、彼の研究開発に対する想いは一層増していく。

商品を開発するうえで彼が常に心がけていることは、「お客様に伝えるべき価値を明確にし、商品に込めること」だという。“今までにない食感”や、“ロッテだけにしか実現できないクセになる味”など、開発するどんな商品にもお客様に伝えたい価値が必ずある。ロッテの研究者として「価値のない商品を世に出すことはしない。」そう彼はいう。しかし、研究室でつくられた品質も、商品化を進めていくにつれて、生産効率やコスト、期限などから、その価値が薄れてしまいそうになることもある。商品価値を保ちながら、お客様が気軽に購入できる価格を実現することは、決して楽ではない。時に関連部署と意見が衝突することもある。だが、そこで彼が妥協することはない。「入社して間もない頃、上司から『説得することより納得してもらうことが大事だ』と言われたことがありました。生産方法について周囲となかなか折り合いがつかず、必死だったときにかけてもらった言葉です。研究者として商品に何を込めたいのか、どんな価値を伝えたいのか、丁寧に何度も説明し、お互いが納得するまで調整をしていく。お客様においしい商品を届けたいという想いは同じですから、最終的には理解しあえるんです。」彼はそう笑顔で語る。研究者として、商品に価値を込めること。それは、ロッテのブランドを背負う責任でもある。彼が手がける商品は、そんな強い信念の下でつくられている。

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