異動直後に任された大役に、正直戸惑いを隠せなかった。本社経理に移ったばかりの彼が担当することになったのは、グループ会社複数社の決算書および税務申告書の作成。それまで、浦和工場の経理なども手がけた彼ではあったが、工場経理の主要目的はあくまで原価計算。一方、本社経理が担当する損益計算書・バランスシートなどの作成は、会社全体の取引を把握する必要があり、工場経理とはまた別の知識が必要だった。ましてやロッテの場合、税務申告業務を税理士任せにはせず、基本的に「数字はすべて自分たちで作る」。そうしないと、会計監査や税務調査の際に適切な対応がとれないからだ。そしてもちろん、作成した財務諸表に基づく経営データの分析も担当者自らが行う。要するに、経験の多い少ないに関わりなく、未経験の分野でも本人のやる気と素養があれば仕事を任せてもらえる、それが“ロッテ流”だということだ。「当然、重要な数字を扱う訳ですから、万全なチェック体制は敷いています。ただ、自分で作って分析した数字については、自分が責任を持たなければならない。私自身様々な苦労を乗り越えてきましたが、やり遂げた際の達成感は格別なものがありました」。あの時の経験が、このうえなく大きな財産になっている。入社9年・10年を過ぎても、ひと周りもふた周りも成長できる。これもまたロッテならではの特色といえよう。

それまでの、自分の器を遥かに上回る大きな舞台に立たせてもらったことで、揺るぎない自信を身につけることができた。その喜びを実感した彼は、管理職となったいま、同じ充実感をぜひメンバーたちにも味わってもらいたいと願っている。だからこそ、決算書の作成・分析から担当役員への報告まで、責任ある仕事に次々とチャレンジさせている。そう、ちょうど自分が本社経理へ異動した直後に、そうしてもらったように。どこまでも成長できる風土は伝統として受け継がれ、すっかり社内に根づいている。「したがって、成長意欲が高い人ならロッテほど楽しい職場はない、と自信を持って断言できます。そういった人であれば、ロッテの経営に携わることだって決して夢ではない。私自身も、そのようなポジションに少しでも近づくべく、いまも情熱と成長意欲を持ち続けています」。おかげで、学生時代には考えられないほど勉強する習慣が身につきました。そう笑う彼は、入社後に一から勉強して簿記1級の資格を取得したという。自らのイメージを大きく超えた、自分を目指せる。自分に出会える。予想以上の驚きと幸福が、ロッテには満ち溢れている。

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