持続可能な調達PROCUREMENT

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基本的な考え方

高品質な製品・サービスを安定的にお客様にお届けするためには、安全・安心であることはもちろん、環境や社会にも配慮した、持続可能な原材料の調達が重要だと考えています。これを実現するため、お取引先や業界内外のステークホルダーと連携して、サプライチェーン全体で持続可能な調達活動を推進しています。

調達方針サプライヤーガイドラインpdf

カカオ豆

世界的にカカオ豆の需要が拡大しており、カカオ豆を持続的かつ安定的に調達することは事業活動にとって重要な課題です。そのため、当社では持続可能なカカオ産業の実現に貢献する活動をフェアカカオプロジェクトと名付け、その活動に基づいた豆の調達を拡大していきます。

カカオ豆調達ガイドラインpdf

中期目標

当社では、2025年度までに主な調達先であるガーナから調達するカカオ豆のうちフェアカカオの割合を100%にすること、2028年度までにすべての調達先から調達するカカオ豆のうちフェアカカオの割合を100%にすることを目標に掲げています。

カカオ豆 中期目標

実績 カカオ豆調達実績

2020年度 8.3千t(うちフェアカカオ11%)
2021年度 5.1千t(うちフェアカカオ19%)
2022年度 6.0千t(うちフェアカカオ26%)
集計対象:㈱ロッテ

フェアカカオプロジェクト

カカオ豆の生産地は農家の貧困や児童労働等、様々な課題を抱えています。チョコレートが主力製品である私たちにとって、カカオ豆の持続可能な調達は重要な課題であり、これまで調達活動を通じた様々な支援を行ってきました。これらの持続可能なカカオ産業の実現に貢献する活動をフェアカカオプロジェクトと名付け、調達活動と生産地支援に取り組んでいます。
フェアカカオプロジェクトでは、生産地が抱える様々な課題のうち児童労働の撤廃に向けた取り組みからスタートしています。これまで行っていた地域指定購入による支援に加え、現地のパートナーと協力して児童労働のモニタリングを行うCLMRSを導入しています。地域指定購入は、調達する生産地域を指定し、そこから調達するカカオ豆に一定の割増金(プレミアム)を上乗せして支払うもので、割増金がその地域におけるCLMRSに使われます。CLMRSは児童労働を発見・是正することはもちろん、モニタリングによって地域ごとに異なる課題を明らかにし、フォローアップにより継続的な改善を行うことを目的としています。このように調達したカカオ豆をフェアカカオと名付けて、その調達割合の拡大をESG中期目標で掲げています。
また、国内外の業界団体やNPOなどと協力した生産地支援も行っています。農家および将来の農家の担い手である子どもたちへの支援は、カカオ豆の持続可能な調達につながります。

FCP

フェアカカオ概念図

CLMRS:児童労働監視改善システム(Child Labor Monitoring and Remediation System)の略。カカオ産地で児童労働撤廃のための活動を推進するNPO団体のInternational Cocoa Initiative(ICI)が開発したシステム。

トレーサビリティと児童労働リスク情報に関する実証実験を開始

ガーナ国内におけるカカオ豆のサプライチェーンは複雑な上、ほとんどが電子化されておらず、詳細なトレーサビリティ情報を取得するのが難しい状況です。そのため、CLMRSによって得られる児童労働リスク情報と調達したカカオ豆のトレーサビリティ情報を完全に紐付けることはできておらず、サプライチェーン上の児童労働リスクを詳細に把握することはできていませんでした。
そこで、調達したカカオ豆のサプライチェーン上の児童労働リスク情報を把握することを目的に本実証実験を2022年より開始しました。詳細なトレーサビリティ情報を取得するため、現地パートナーの協力を得て、専用倉庫を現地に確保し、農家コミュニティIDをもとにトレーサビリティ情報を取得し、ブロックチェーン上に記録します。ブロックチェーンを用いることで、サプライチェーン上の作業負担を最小限に留めながら、情報の真正性を担保した上でカカオ豆のトレーサビリティ情報の一括管理を行います。さらに、児童労働リスク情報とトレーサビリティ情報を、農家コミュニティIDを用いてブロックチェーン上で統合することで、サプライチェーン上の児童労働リスクの可視化が可能になる予定です。本実証実験を通じて、ブロックチェーンを用いたトレーサビリティシステムの有用性の検証と、各ステークホルダーの作業負担および費用などの課題整理を行っています。

実証実験

ニュースリリースpdf

パーム油

チョコレートやビスケット、アイスクリームなど多岐にわたる製品でパーム油を使用しています。パーム油の持続可能な取り組みを推進するために、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)などの第三者認証を取得したパーム油の使用を拡大していきます。

中期目標

2023年度までに国内で調達するパーム油を、RSPO(持続可能なパーム油調達のための円卓会議)認証などの第三者認証油に100%切り替えること、さらに2028年度までに国内外のグループ会社でも実現することを目標に掲げています。

パーム油 中期目標

実績 パーム油調達実績

2020年度 16.0千t(うち第三者認証油10%)
2021年度 16.0千t(うち第三者認証油18%)
2022年度 15.5千t(うち第三者認証油65%)
集計対象:㈱ロッテおよび主な国内グループ会社

RSPO

持続可能なパーム油の調達を推進するため、RSPOに加盟しています。RSPOを通じてパーム油に関わる関係企業・団体と連帯し、パーム油産業全体の持続可能な発展に貢献していきます。

森林資源を有効利用し、地球温暖化防止に貢献するため、環境に配慮した紙原料の調達を推進しています。具体的には、FSC(森林管理協議会)などの第三者認証を取得した紙原料や再生紙などの紙原料の利用を拡大していきます。

中期目標

2023年度までに国内で調達する製品の容器包装に用いる紙原料を、FSC(森林管理協議会)認証などの第三者認証紙や再生紙といった環境に配慮した紙原料に100%切り替えること、さらに2028年度までに国内外のグループ会社でも実現することを目標に掲げています。

紙 中期目標

実績 紙調達量(製品の容器包装)

2020年度 42.7千t(うち環境に配慮した紙94%)
2021年度 41.2千t(うち環境に配慮した紙96%)
2022年度 41.9千t(うち環境に配慮した紙95%)
集計対象:㈱ロッテおよび主な国内グループ会社

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