鹿児島ユナイテッドFCへ「噛むスポプロジェクト」の提供開始— 「噛むこと」がプレーのケガ防止や集中力向上に!
プロアスリートから子どもまで、スポーツをがんばる人のパフォーマンスを「噛むこと」を通じてサポートする、ロッテの「噛むスポプロジェクト」。
今回は、サッカーJ3 鹿児島ユナイテッドFCへ、トレーニングガムや口腔健康セミナーなどを通じたサポートを開始しました。 東京歯科大学口腔健康科学講座スポーツ歯学研究室 武田友孝 客員教授(日本スポーツ協会 公認スポーツデンティスト)を招聘し、鹿児島ユナイテッドFC選手に対して、口腔健康セミナーや噛むチカラ測定を実施した結果をご紹介します。
ガムを使った噛むトレーニングは、
フィジカルとメンタルの双方にメリット
スポーツにおいて、ガムを噛むことでフィジカルとメンタルの双方にメリットがあることが研究でわかっています。ガムを使った噛むトレーニング「ガムトレ」が、スポーツにもたらすメリットについて紹介します 。
<フィジカルコンディショニング>
静的バランスの強化
ガムを噛むことで静的バランス※が整うことがわかっております。静的バランスが低いと、運動中の膝のケガのリスクになることなどが報告されています。
※静的バランス=動かない状態を保ち続けるための能力
瞬発力の強化
ガムを噛むことで、ジャンプ力が高まります。また、女子中学生を対象にした調査では、スタートダッシュが速くなることも報告されています。
集中力・判断力アップ
ガムを噛むことで、認知機能を司る前頭前野の血流がよくなり、集中力と判断力が高められます。
リラックス効果
噛むという「リズム運動」により、「セロトニン」の分泌が増加することでストレスが低減し、精神の安定にもつながります。また、緊張すると口の中が乾くことがありますが、ガムを噛むことにより、口を潤すことができます 。
【トレーニングガム】鹿児島ユナイテッドFC
専用トレーニングガムを提供
噛むことをトレーニングする目的で、一定のリズムで噛み続けられるように特別に製造した「トレーニングガム」を、選手に提供。 このガムは硬さを選択し、自身の噛むチカラに合わせてトレーニングすることができます。今回は、<ソフト><ミドル>の2種類の硬さのガムを提供しました。
【口腔健康セミナー】サッカーにおける
「噛むこと」の重要性を学ぶ
鹿児島ユナイテッドFC選手に、武田友孝先生による口腔健康セミナーを実施しました。噛む力や噛み合わせによる筋活動アップ、重心・姿勢の安定効果、噛むことが集中力・判断力アップ、リラックス効果につながることなども紹介されました。
武田先生からは、「サッカーにおいて、プレー時のケガ防止や瞬間的な判断や集中力が向上するなど、噛むことはとても大切。ジャンプやシュートの際などに咀嚼筋が活動し、瞬間的なパワーを効率的、効果的に発揮することにつながる。ガムを噛むことがフィジカル面・メンタル面の両面においてサポートになる」といった、サッカーにおけるお話がありました。選手達は皆、真剣な表情で講義に耳を傾けていました。
【噛むチカラ測定】平均咬合力1484Nに対し、
2000Nを超える選手も!
噛むチカラ測定では、鹿児島ユナイテッドFC所属の全選手29名が、デンタルプレスケールという器具を使用して、咬合力と左右のバランスを測定。自分の噛むチカラを数値で見える化し、理解を深めました。
20〜30代男性35名の平均咬合力が1484.3N※という結果の中、鹿児島ユナイテッドFCの選手には、咬合力が2000Nを超える選手が複数人いました。
武田先生は「左右のバランスの良い人が多かったです。さらに噛むチカラを養う余地は、まだまだあります。ガムを噛んで、トレーニングに励んでください」と選手にアドバイスしました。
※東京歯科大学・ロッテ調べ 20-30代男性35名の平均値
藤本憲明選手
①:咬合力【単位:N(ニュートン)】
②:咬合力左右割合
鹿児島ユナイテッドFC選手のコメント
広瀬健太キャプテン
普段、試合前のリラックスした時間や集中力を高めたい時にガムは噛んでいましたが、今回の講習で、スポーツにとって噛む力の可能性を知ることができました。今後も、日常から「噛むこと」に取り組んでいきたいと思います。
まとめ
サッカーJ3 鹿児島ユナイテッドFCへの「噛むスポプロジェクト」提供は、鹿児島ユナイテッドFCのチームドクターからのお声がけがきっかけで始まりました。サッカー界でも、「噛むこと」とスポーツの関連性やガムトレによる効果への期待が広がっているようです。
「噛むスポプロジェクト」では、今後も「噛むこと」がもたらすチカラを通じて、アスリートから子どもまで、スポーツを頑張る人を応援してまいります。
藤本憲明選手の測定結果は、咬合力2120.9Nでした。