SUSTAINABILITY
ロッテのチョコレート事業では、原料であるカカオの生産から、
生活者の手元に届き体験するまで、そのすべてがこれから先、
何年経っても持続可能な状態であり続ける未来の実現を目指しています。
それに向けての取り組みが「カカオサイクル」です。
私たちが考える「カカオサイクル」には、大きく4つの軸があります。
これらが、チョコレート事業の中で、連携・循環していくことで、
『カカオに携わるすべてが幸せであってほしい』という想いが
実現する未来へと繋がっていくと信じています。
01
原料の生産
カカオの生産をパプアニューギニアでの
研究農園作りから取り組んでいます。
現地の人々と密接に関わりながら、
カカオサイクルの基礎となるカカオ研究農園を作りあげました。
02
チョコレートの研究・技術開発
ロッテ中央研究所内に「カカオチョコレートラボ」を設置することで、
「研究」から「生産」までを一気通貫で行うことが実現しました。
DO
Cacao
chocolateは、パプアニューギニアで一から作り上げたカカオ豆の加工から
包装までのすべての工程をこのカカオチョコレートラボで行っています。
03
アップサイクル
ロッテ浦和工場の製造工程で出たカカオハスク(カカオ豆の皮)を有効活用し、
パートナーと共創して新たなものづくりに挑戦しています。
カカオの可能性を広げるために、チョコレートの枠を超えた商品を開発し、
カカオのアップサイクルに取り組んでいます。
04
カカオ体験
2022年10月にカカオの新たな魅力に触れられる
“体験型”カカオ専門店「 LOTTE DO Cacao STORE 」を、
渋谷にオープンしました。
▶︎詳しくはこちら
パプアニューギニアで行う
「持続可能なカカオづくり」への挑戦
2015年のプロジェクト発足以降、世界各地のカカオ産地の中から、
ロッテの理想に合致するカカオのある土地を探し求め、
かつ一からカカオ研究農園づくりに挑戦できる理想の地として、2016年にパプアニューギニアの地にたどり着きました。
カカオ豆を購入することだけでなく、育てることにも関わり、カカオの可能性を広げることで、
原料となるカカオ豆の調達における、様々なかたちでの
持続可能なカカオサイクル実現を目指していきたいと考えています。
パプアニューギニアで行う
「持続可能なカカオづくり」への挑戦
2015年のプロジェクト発足以降、世界各地のカカオ産地の中から、
ロッテの理想に合致するカカオのある土地を探し求め、
かつ一からカカオ研究農園に挑戦できる理想の地として、2016年にパプアニューギニアの地にたどり着きました。
カカオ豆を購入することだけではなく、育てることにも関わり、カカオの可能性を広げることで、
原料となるカカオ豆の調達における様々なかたちでの
持続可能なカカオサイクル実現を目指していきたいと考えています。
-
01
一から携わることで、
理想のカカオサイクルの基礎となる
農園を作り上げる
2017年より、住友林業グループの植林事業会社であるオープン・ベイ・ティンバー社(以下、OBT)からのサポートにより地域の方々の力を借りながらカカオ研究農園を作り上げました。
カカオ研究農園作りにあたっては、カカオサイクルにおける持続可能な「原料の生産」を行うため、 【自然環境に配慮したカカオ栽培】 と【カカオの生産に携わる地元の人々との「カカオを通じた幸せの共有」】
との2点を掲げて活動してきました。
その上で、小規模運営だからこその、柔軟かつ多様なテスト栽培への挑戦や、品種別の細かな管理、発酵方法などの実験といった取り組みが実現してます。
-
02
パプアニューギニアの人々と密接に
関わりながら育て上げたカカオ研究農園
ゼロの状態からカカオ研究農園を作る、しかも様々なこだわりを詰め込んだ理想の実験の場を作るということは、ロッテだけの力では実現できないことでした。現地でカカオ研究農園作りをサポートいただいているOBTはもちろん、パプアニューギニアの方々の存在があってこそ、ロッテの求める「高品質なカカオ豆」の生産や、小規模で多様なテスト栽培といった実験的な挑戦が実現しています。一緒に作業を行ったり、コミュニケーションを取ったりと、密接に関わりながら、「カカオ、チョコレートをつくる喜び」を共有するパートナーとしての深い信頼関係を築くことこそが、私たちが考える理想のカカオサイクルのひとつの形でもあるのです。
-
03
自然環境に配慮したカカオ栽培
パプアニューギニアの地にカカオ研究農園を一から作るにあたり、その豊かな自然環境に配慮するため、様々な取り組みを行っています。
例えば、カカオ研究農園を作る際には森林開発はせずに、OBTが植林地として利用していた土地を活用。また、無農薬栽培を行うことでカカオ研究農園を含む現地の環境に優しいカカオの栽培につなげています。
いま、地球温暖化の影響でカカオを栽培可能な地域が減少、2050年までにはカカオの木が絶滅し、チョコレートがつくれなくなる可能性があるとも言われています。だからこそ、私たちが長年にわたって作り続けてきたチョコレートを未来に残すためにも、チョコレートづくりの過程での自然環境への配慮は必要不可欠なことなのです。
-
04
カカオの生産に携わる地元の人々との
「カカオを通じた幸せの共有」
カカオ栽培に携わる方々が笑顔で働けるための仕組みづくりを行っています。まず1つ目は、近隣の農家に対する支援です。植林地管理のGISシステムを活用して生育状況をモニタリングするなどの取り組みを通じて、現地の農家の方々が、森林からの転換を伴わずに質の高いカカオを作ることが出来るためのサポートをしています。これにより、近隣の農家が管理しているカカオ農園に対しても中期的なサポートを行い、技術力向上と高収量で高品質なカカオによる農家の収入向上を実現を目指したいと考えています。2つ目は、産業が少ないパプアニューギニアにおける新たな雇用の創出に貢献することです。これは、カカオ研究農園で働いていただいている方々の生活を守ると同時に、『カカオに携わるすべてが幸せであってほしい』という私たちの想いを実現するためにも必要不可欠な取り組みでもあります。私たちとパプアニューギニアのカカオ研究農園で働く方々は、生産者とメーカーという関係以上に、共に「カカオを通じて幸せを共有する」パートナーとしての関係をこれからも築いていきます。
-
05
カカオを育てる立場になることで、
カカオ栽培がもつ課題により深く立ち向かう
パプアニューギニアに限らずカカオ豆の生産地は、一般的に農家の貧困や労働環境、森林破壊等、といった様々な課題を抱えているのが現状です。私たちロッテでは「フェアカカオプロジェクト」などで、各地のカカオ産地での取り組みも行ってきています。この「LOTTE
DO
Cacao PROJECT」では、直接管理するカカオ研究農園であるからこそ、どのようにカカオ栽培がもつ課題に立ち向かえるかということにも取り組むことができる場でもあるのです。