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「循環型社会」の実現に向けた取り組みについて紹介するね。

持続可能な社会の実現を目指して――。ロッテでは、プラスチックごみによる社会課題の解決に向けて、プラスチック使用量の削減に取り組んでいるんだ。

繰り返し使えるステンレス製ボトル

その一環として、ごみの量を減らし、限りある資源を再利用していく資源循環の取り組みに挑戦しているよ。その一例が、こちら――。循環型ショッピングプラットフォーム「Loop(ループ)」に参加し、繰り返し使える(リユースできる)ステンレス製のボトル容器が特長の「Loopキシリトールガム<ライムミント>216G」を5月下旬に発売したんだ。価格は2090円(税込み。容器代880円を含む)。

ロッテと同じく「Loop」の取り組みに賛同するイオンを通じ、スタート時点では参加メーカー6社の商品が、東京(17店舗)、神奈川(1店舗)、千葉(1店舗)の「イオン」「イオンスタイル」など計19店舗、およびネットスーパー15店舗で販売中なんだ。

「Loopキシリトールガム<ライムミント>216G」

「Loop」とは、繰り返し使えるステンレスやガラス製の「リユース容器」を用いて、食料品や日用品を提供する仕組みのこと。使い終わった容器の回収を受け付け、容器代も返金されるんだよ。回収した容器は洗浄し、中身を詰めなおして再び販売するんだ(囲み記事も参照)。

安全性や耐久性の観点から選ばれたステンレス製のボトル容器。シンプルで美しい容器は、ひときわ目を引くよね。洗いやすさにもこだわって、開発しているんだ。担当したロッテ中央研究所・パッケージ研究課の藤原普夫は、次のように話しているよ。
「ステンレスという素材ができるだけ活きるようデザインにもこだわりました。表面にサテン仕上げを施し、ブランドロゴはレーザーによって刻印することで従来のプラスチックボトルにはない高級感を演出しています。もちろん、使いやすさにもこだわりました。一般的なスクリューキャップでは、開閉時にふたを回さなければなりませんが、パッキンを使用することで簡単に開け閉めが可能になりました」

なお、「Loop」は2019年ごろから欧米で先行していた取り組みで、日本ではループ・ジャパンが普及につとめているよ(母体は、米テラサイクル社)。「プラスチックの持続可能な利用に向けた新たなビジネスモデル」として、東京都の事業にも採択されているんだ。

ボトルガム商品の「プラスチック使用量」削減へ

ロッテでは2018年に定めたESG中期目標で、取り組むべきテーマのひとつに「環境」を掲げているんだ。そのため、商品の容器包装は環境に配慮した設計にしていこうと、とても力を入れているんだよ。

なかでもプラスチックについては、「ロッテ プラスチック基本方針」を定め、プラスチックの資源循環に貢献することを強くうたっているんだ。

【ロッテ プラスチック基本方針】
  • ・石油由来プラスチックの使用量削減に努めます。
  • ・リサイクル原料の使用を推進し、プラスチックの資源循環に貢献します。
  • ・リサイクルしやすいプラスチック包材(モノマテリアル)の使用を推進し、プラスチックの資源循環に貢献します。

こうした方針のもと、従来のプラスチック製のボトル容器も、少しずつ変化しているんだよ。 今年3月からは「キシリトールガム<ライムミント>ファミリーボトル」をはじめ、主なボトルガム商品に使われているプラスチックの使用量を減らしているんだ。

左から「キシリトールガム<ライムミント> ファミリーボトル」「キシリトール オーラテクトガム <クリアミント>ファミリーボトル」「ACUO<グリーンミント> ファミリーボトル」

胴体部のプラスチック重量が、これまでは19.2gだったけれど、いまは15.0g(21.8%減)になったんだ(キャップも含めたボトル容器全体では30.7g→26.6gとなり、プラスチック使用量13.3%減/小数点第2位切り捨て、規格値比較)。こうすることで、年間で使うプラスチックの量が前年度にくらべ、103.7トン減らせる見込みになっているんだよ(2019年度の販売実績をもとに試算)。

世界に目を向けると、プラスチック廃棄物は、海洋の汚染や、焼却廃棄される際に発生する温室効果ガスなど、さまざまな課題が指摘されているんだ。国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)では、「目標12」として、削減、リサイクル、および再利用(リユース)などによって廃棄物の排出量を大幅に削減すること。「目標13」として、気候変動に具体的な対策を講じることが、それぞれ目標として掲げられているんだよ。

こうした背景から、ロッテではプラスチックの資源循環の取り組みを通じて、SDGsの目標達成に貢献したい、と考えているんだ。

循環型プラットフォーム「Loop」とは?

循環型ショッピングプラットフォーム「Loop(ループ)」を通じて展開している商品は現在、国内の小売業としてはイオンが取り扱っています。

「Loop」商品を展開するメーカーは、5月下旬のスタート時点ではロッテのほか、P&G、エステー、アース製薬、LUV WAVES of materials、ネイチャーズウェイ。商品としては、衣料用の洗剤や、シャンプー・コンディショナー、消臭剤、マウスウオッシュ、かみそりなど多岐にわたります。

「Loop」の特長は、容器を返却すると、購入時に支払った容器代が、Loop公式アプリ経由で返金されることです。

容器の返却は、Loop実施店舗の店頭に設置されている返却ボックスから。返却ボックスではQRコードを表示したシールが発行される仕組みです。このシールを返却する容器に貼り付けるとともに、Loop公式アプリを通じてスキャンして、容器を返却ボックスへ入れます。それから約2週間後、容器の回収や確認が済むと、返金されます(返金は、アプリを通じて登録した口座に、Loop JAPAN社から現金で振り込まれます)。

こうした取り組みに賛同する企業が増えれば、使い捨てから繰り返し使うライフスタイルへの変化を促し、ごみを出さないゼロ・ウェイストな、持続可能な社会の実現にまた一歩、近づいていくことでしょう。

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