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お菓子をこよなく愛するアナウンサーの渡辺真理さんが、ロッテ社員と対談するコーナー。今回は、1997年に食品添加物として指定されて以来、ロッテが普及に努めてきた「キシリトール」を取り上げます。砂糖と同じ甘さを持ちながらむし歯の原因となる酸を作らせない甘味料「キシリトール」の意味、意義に迫ります。

低カロリーでむし歯の原因となる酸を作らない甘味料

渡辺真理さん 渡辺
「キシリトール」という言葉は知っていても正しく理解されている方は、私も含め少ないのではと感じます。今回の対談は、キシリトールという素材について知識を深めていくのが目的ですので、単刀直入に伺います。キシリトールって何ですか?
小川さん 小川
白樺(しらかば)や樫(かし)などの樹木や植物から作られる成分です。砂糖と同等の甘味度を持ちながら、むし歯の原因となる酸を作らせないだけでなく、ミュータンス菌を減らす効果が報告されています。
渡辺真理さん
ミュータンス菌というのは、むし歯菌の一つですよね?
小川さん
はい。幼いお子さんからお年寄りまで、ほとんどの人がむし歯の原因菌であるミュータンス菌を持っています。ミュータンス菌は口の中に潜んで歯垢を作り、口腔内の糖分をエサとして繁殖し、むし歯の原因となる酸を作り出します。キシリトールは口の中のミュータンス菌を減らし、むし歯のリスクを減らす効果が報告されている成分です。また、私たちは「母子伝播(でんぱ)の抑制」と呼んでいるのですが、小さいお子さんがいるご家庭では、お母さんに限らず、周りの家族が摂取することでお子さんへのミュータンス菌の伝播を防ぎ、むし歯のリスクを減らすことができます。
渡辺真理さん
予防にもつながるのですね!
小川さん
キシリトールは砂糖と同じくらいの甘みがある成分で、ミュータンス菌を減らす機能がある画期的な成分なんです。
渡辺真理さん
フィンランド発の素材だと伺いましたが、なぜフィンランドなのでしょう?
小川さん
国が豊かになると食習慣に変化が現れ、さまざまな健康問題が生じます。第二次世界大戦終結後のフィンランドがそうでした。林業を主な産業の一つとするフィンランドでは、白樺や樫の木から抽出した成分キシリトールに注目が集まり、歯の健康に役立てる研究が始まりました。そして1970年代に、フィンランド トゥルク大学のマキネン教授が、すべての食品に使われている砂糖をキシリトールに置き換えて摂取する実験を行ったところ、口のなかのミュータンス菌が減少するという効果が確認できました。世界に先駆けて、キシリトールの効果を実証したのがフィンランドなんです。
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