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独自の製法で抽出したカリンエキスを使った、ロッテ「のど飴」。消費者の嗜好(しこう)の変化に合わせた味の改良や、新商品開発を手掛けているのが、ロッテ中央研究所に在籍する研究員たちです。「探検 お菓子の原材料」では今回、こだわりの「のど飴」開発を紹介します。

スティックタイプの「のど飴」「フルーツのど飴」「はちみつカリンのど飴」

「のど飴」「フルーツのど飴」「はちみつカリンのど飴」それぞれの違いは?

現在メインで展開している「のど飴」シリーズは、スティックタイプの「のど飴」「フルーツのど飴」「はちみつカリンのど飴」の3種類。そして、袋入りの「のど飴」です。

緑色のパッケージが目印の「のど飴」は、カリンエキスやハーブエキス、メントール香料などを配合しています。ほどよい甘さとハーブだけでなく、清涼感をしっかりと感じられる爽やかな味わいが魅力です。のどスッキリの場面では、こちらの「のど飴」がオススメ。ちなみに、袋タイプの個包装には、カリンと使用する13種類のハーブそれぞれの特徴を紹介しています。

「のど飴」ブランドサイトでもカリンと13種類のハーブを紹介

オレンジとレモンのジューシーな味わいを楽しめるのが「フルーツのど飴」です。たっぷりの果汁感とほのかな苦み、クリアな味わいが感じられるハーブの使い方をしていて、後味がスッキリする仕立てになっています。

2020年から新たに取り入れた、マヌカハニー入りの「はちみつカリンのど飴」は、まろやかな、やさしい味わいがポイント。コクのあるマヌカハニーと、カリンの爽やかでフレッシュな風味との相性がばっちりです。

ちなみに余談ですが、「のど飴」の意外?な楽しみ方もあります。それは、好きな味の「のど飴」1~2粒をお湯に溶かし、ハーブティーのようにして味わう「のど飴ドリンク」です。飴が溶けてくると、湯気とともにハーブなどのスーッとした香りが立ち上がります。日中や就寝前などにいかがでしょうか。

ロッテ公式ウェブサイト内の「手づくりレシピ」ページでも「のど飴ドリンク」を紹介

知られざる研究室での「のど飴」試作品づくり

ロッテ中央研究所で「のど飴」シリーズを担当するのが、研究員の稲葉 琴。味の改良や新商品開発に際しては、試作品をつくって、味を検討しています。

研究室での試作品「のど飴」づくりは、まずは砂糖や水あめを煮詰め、そこに果汁やハーブエキスなどを入れてよく混合してから、型に流し込み、冷やします。この時、香料などの比率を変えて、味の異なるパターンをいくつかつくっておきます。冷やし終えた翌日には、試作品が完成します。これを「評価」していく――つまり試食して味を見ていく、と稲葉は話します。

「『のど飴』は清涼感が魅力の商品です。そのため、微妙に味の異なる試作段階の『のど飴』を立て続けに評価(試食)すると、味がわからなくなってしまいます。そこで、朝と昼などで時間をおいて評価します。場合によっては、数日空けることも。私の経験で多かった時は、一日で10種類くらい試食したでしょうか。試行錯誤しながら検討を重ね、目指す味が固まっていきます」(中央研究所・稲葉)

2021年10月に発売の「のど飴(袋)<4種の素材>」

研究員たちの奮闘もあって、昨年(2020年)秋から冬にかけて、期間限定で登場して話題を集めた商品があります。アソートタイプの「のど飴(袋)<お客様が選んだ4つの素材>」です。4種のキャンディそれぞれに魅力的な素材を配合。「はちみつカリン味」「Cレモン味」「フルーツカリン味」「ハニーミルク味」をラインアップしました。1袋でおいしく、うれしい素材が4つも楽しめるとの好評を受けて、今年(2021年)も同じ4種類で「のど飴(袋)<4種の素材>」として展開します。

「のど飴(袋)」と「はちみつカリンのど飴<たっぷりマヌカハニー>ミニパック」

発売から35年以上が経つ「のど飴」をはじめ、愛され続ける「のど飴」シリーズ。「のど飴」「フルーツのど飴」「はちみつカリンのど飴」「のど飴(袋)」「のど飴(袋)<4種の素材>」「はちみつカリンのど飴<たっぷりマヌカハニー>ミニパック」のラインアップを、ぜひお楽しみください。

の こだわり

よくわかる「のど飴」ができるまで

研究員が情熱を傾けて開発した「のど飴」は、工場ではどのように製造されていて、私たちの手元に届くのでしょうか。生産工程で「のど飴」ができるまでを見ていきましょう。

量産化のための工夫とは?

工場内の生産ラインでは最初、砂糖や水あめを水に溶かし、140度以上の温度で一気に煮詰めていきます。次に、ハーブエキスや香料などを加え、十分に混ぜた「のど飴」の元となる原液を作成します。

それから、原液を流し込む「デポジット機」に充填。この時、きわめて正確かつ迅速に、一定重量を型に流し込み、すぐに冷やしていきます。このように、一粒一粒型に入れて、冷やし固めることで、美しい光沢感と、なめらかな舌ざわりが生まれるのです。

最後に、型から取り外したあとで、もう一度ゆっくりと冷やして寝かせています。そうすることで、優しいまろやかな味に仕立てていきます。こうしてようやく、「のど飴」の完成です。

生産ラインでは続いて、包装の工程へ。スティックタイプの場合、一粒ずつ包み紙で包んで、既定の個数(11粒)でまとめて外装でくるみます。そして、最後の箱詰め、段ボール詰めまで、ほとんどの工程が自動でおこなわれています。こうして出荷後、「のど飴」がお店に届き、店頭に並べられ、私たちが手にすることができるのです。

「研究室でつくられた試作品を、量産化しようとして、工場で試してみると、少し違った味になってしまうことは少なくありません。清涼感が強かったり、香りの質が変わったりしてしまうことがあります。その場合、工場の生産担当者と一緒に微調整して、味を合わせていくことも、欠かせない作業となっています」(中央研究所・稲葉)

ロッテ公式ウェブサイト内にある「バーチャル工場見学」

今回紹介した「のど飴」ができるまでは、ロッテの公式ウェブサイト内の「工場見学・学ぶ」ページにある「バーチャル工場見学」で動画とともに公開中です。こちらもぜひ、ご覧ください。

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