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有識者ダイアログ MKIAKO AKABANE RUMI IDE YUKI URAGO JUNUCHI MIZUO

2019年4月、5つのマテリアリティと新たに策定した「ESG中期目標」について、社外のご意見を伺うため、有識者4名とダイアログを開催しました。各人より、それぞれの視点から、㈱ロッテのサステナビリティの取り組みへの評価や、今後に向けたアドバイスを頂戴しました。

(注) 有識者の掲載は、五十音順です

非常に分かりやすい、
マテリアリティと「ESG中期目標」だと評価しています

新たに策定された「ESG中期目標」は、5つと簡潔にまとまっていて、非常に分かりやすいです。「持続可能な調達」では、カカオ豆、パーム油、紙と、重要な3点を挙げられている点が評価できます。特に、カカオ豆やパーム油など、一次産品のトレーサビリティは、食の安全・安心に加えて、持続可能な調達の観点からも大切なので、目標達成に向けて引き続き注力してほしいです。今後のアドバイスとして、環境や人権への配慮だけでなく、アニマルウェルフェアの観点からもサプライチェーンのマネジメントができるよう整えてほしいです。品質については、海外を含む全工場で認証を取得できていることは、とても素晴らしいことだと思います。「食の安全・安心」の中で掲げられている、ロッテ独自の新品質保証システムにも期待しています。今回、サステナビリティレポートを刷新させると聞いていますが、様々な取り組みを一層開示してほしいです。例えば、取り組みめたばかりの内容でも開示することで、社内外の対話をより活発なものにしてほしいです。

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赤羽 真紀子 氏

CSRアジア株式会社 日本代表
赤羽 真紀子 氏

早稲田大学で政治学と生物学を修める。様々な業種の多国籍企業のCSR担当として通算10年以上の経験を有し、スターバックスコーヒージャパン㈱、㈱セールスフォース・ドットコム、日興アセットマネジメント㈱の各社で関連部署の立ち上げを手がける。2010年より現職

社内浸透も進めながら、目標達成を目指してほしいです

政府目標よりも前倒しの数値目標を立てられており、評価できます。一般的に、環境に関する目標は中長期的で、すぐに成果が出るものではありませんが、継続的に取り組んでほしいです。そのため、社内浸透を進めることも重要です。私自身の経験から、①様々な社内ツールを活用し、定期的に伝えることと、②財務的メリットを合わせて伝えることが、有効だと考えています。②の例として、食品ロスの削減は、コスト削減にもつながることが挙げられます。また、懇親会での3010運動など、社員が気軽にできることから意識付けすることも有効的だと思います。
「環境」について、昨年のダイアログでも申し上げた通り、まずはリデュースを意識して3Rを進めてほしいです。特に、海外での廃棄も減らすことで、SDGsの「誰一人取り残さない」を実践してほしいと思います。また、自然災害は避けられなくなっているため、避難所のQOL 改善に役立つ製品の開発や食べ方の提案なども期待しています。「従業員の能力発揮」では、社員の健康に関する指標も設けるなど、積極的に取り組んでほしいです。

宴会などで、「 乾杯後30分」と「お開き10分前」は料理を楽しみ、食品ロスを減らす運動

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井出 留美 氏

第2回食生活ジャーナリスト大賞(食文化部門)受賞者
井出 留美 氏

奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学 女子栄養大学大学院)、修士(農学 東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン㈱、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。東日本大震災の際に、食料支援で食料廃棄に憤りを覚え、誕生日を冠した㈱office3.11設立。日本初のフードバンクの広報を委託され、PRアワードグランプリソーシャルコミュニケーション部門最優秀賞へと導く。著書に、『賞味期限のウソ食品ロスはなぜ生まれるのか』

より多くの方にロッテの魅力を知っていただくためにも、
ロッテならではの取り組みを発信してほしいです

全体を通して分かりやすく、目標達成の見通しが立っていることが伝わってくる内容と評価しています。「食の安全・安心」は、消費者にとって大切なテーマなので、引き続き取り組んでほしいです。特に、生産現場で当たり前にできていることと、それをきちんと検証することが重要です。一方で、食品は様々なリスクがつきものです。消費者とのコミュニケーションは、店頭を活用することが非常に有効だと思うので、今後も意識してほしいです。「食と健康」については、食育を様々な場でこれからも展開していき、体験型など記憶に残りやすい方法で進めていってほしいです。 マテリアリティの取り組みを推進し、より多くの方にロッテの魅力を知っていただくためにも、ロッテならではの取り組みを発信してほしいです。
例えば、「噛むこと研究室」を設置されていますが、噛むことの効果を高齢者をはじめ多くの方に伝えることは、健康寿命延長への貢献につながるのではないでしょうか。「持続可能な調達」の観点では、カカオ豆の取り組みなど、もっと積極的に開示することが重要です。

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浦郷 由季 氏

一般社団法人全国消費者団体連絡会事務局長
浦郷 由季 氏

神奈川大学経済学部卒業。7年間の会社勤めの後、専業主婦として子育てをしながら生協の活動に関わる。生活協同組合ユーコープ、日本生活協同組合連合会の理事を経て、2017年5月より現職。厚生労働省、食品安全委員会、消費者庁、消費者委員会などの審議会等委員を務める消費者団体の全国的な連絡組織で、くらしに関わる様々なテーマについて、審議会への委員参加やパブリックコメントの提出などを通じて消費者の立場から意見発信をしている)

正しいステップを踏んで、
マテリアリティの策定ができていると評価できます

正しいステップを踏んで、マテリアリティの策定ができていると評価できます。現在掲げられている課題の他には、プラスチックごみの問題が世界的な関心を集めています。ロッテとしての対応を今後検討してほしいです。
5つのマテリアリティを策定されていますが、事業活動の担い手は従業員であり、「従業員の能力発揮」はすべての基盤となる最重要の活動と捉えるべきです。「健康経営優良法人2019~ホワイト500~」にも認定されていますが、健康経営をさらに進め、従業員満足度を上げてほしいです。また、2016年にダイバーシティを推進する部署「いきいき活躍推進課」を設置されていますが、取り組みや成果について社内外へ報告されることを期待しています。特に、男性の育児休業取得の文化・風土を作ってほしいと思います。男女問わず、様々なライフステージでも活躍できる企業となることで、組織の価値も上がり、就職を考えている学生にとっても、より注目される企業になると思います。トップの強いリーダーシップのもと、進められることを期待しています。

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水尾 順一 氏

駿河台大学名誉教授・博士(経営学)、株式会社ダイセル社外監査役、株式会社西武ホールディングス企業倫理委員会社外委員
水尾 順一 氏

㈱資生堂から駿河台大学教授を経て、2018年3月末退職、現在に至る。日本経営倫理学会副会長、㈱西武ホールディングス企業倫理委員会社外委員、一般社団法人経営倫理実践研究センター首席研究員、2010年ロンドン大学客員研究員他。著書『サスティナブル・カンパニー~「ずーっと」栄える会社の事業構想』㈱宣伝会議など多数

ダイアログを受けて:

力強く「ESG中期目標」達成を推進してまいります

サステナビリティへの取り組みを加速させるために、「ESG中期目標」を新たに掲げました。今年度より目標達成に向け、具体的なアクションをスタートさせたところです。今回のダイアログでは、私どもの目指す方向性が社会からの期待に添うものであるとのご意見をいただきましたので、目標達成に向けて力強く推進してまいります。
一方で、具体的なアクションに関するヒントやアドバイス、また、私どもがまだ手を付けられていない課題など、沢山の貴重なご助言やご意見をいただきました。特に、プラスチックごみの問題については社会からの注目度も高く、今後の方向性について社内の議論を深めてまいります。その他のご助言やご意見についても引き続き検討するとともに、今後も定期的にダイアログを実施し、社外からの忌憚のないご意見に傾聴しながら取り組んでまいります。

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坂井 建一郎
株式会社ロッテ 上席執行役員 経営戦略本部長

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